【写真診断】

○  取扱い

原則として、「摩耗症(Abr)」、「咬耗症(Att)」、「酸 症(Ero)」又は「エナメル質形成不全(EHp)」病名で、歯科エックス線撮影(全顎撮影以外の場合)の算定を認める。

○  取扱いを定めた理由
歯科エックス線撮影(全顎撮影以外の場合)の画像情報が、硬組織疾患の鑑別診断に有用な場合がある。

【歯根端切除手術 】

○  取扱い    
原則として、「歯根嚢胞(WZ)」病名のみで歯根嚢胞摘出手術と併せて行った歯根端切除手術の算定を認めない。

○  取扱いを定めた理由     
歯根端切除手術は、病巣の発生原因となった歯根端を切除する手術であるため、算定にあたっては、「歯根嚢胞(WZ)」病名に併せて、歯根端切除手術に係る傷病名の記載が適切である。

【伝達麻酔】

○  取扱い    
原則として、下顎第一小臼歯に対して伝達麻酔の算定を認める。

○  取扱いを定めた理由    
炎症症状等があり浸潤麻酔が比較的奏効しにくい場合は、下顎臼歯部及びその周囲の歯周組織に奏効する伝達麻酔を行うことにより良好な麻酔効果が期待できる。


※社会保険診療報酬支払基金
令和2年9月28日 審査情報提供事例(歯科)