令和2年度診療報酬改定(抜粋)

 

歯科医療のニーズの変化により歯科医療保険は歯冠修復の様な「治療中心型」から、口腔機能の維持や回復を目的とした「治療・管理・連携型」へと変わりつつあり、今後もこの流れは続いていくものと思われる。

 

点数変更のみの項目は省略し、現在明らかになっている主な変更項目を抜粋する。

 

    施設基準

か強診および歯援診の経過措置期限は3月末日をもって終了。

「初診料の注1に規定する施設基準」の院内感染対策に関する届出について、「職員を対象とした院内感染防止策に係る標準予防等の院内研修等を実施していること」の項目が追加。

6月末までは追加で届出を行う必要はなし。7月に定例報告をする時までに院内研修の実施実績を作っておきそれを報告すること。

これに関する院内研修の講師は院内に在籍している歯科医師で良い。

 

    歯科疾患管理料

初診月 80点 2ヵ月目~5ヵ月目 100点

6ヵ月以降 か強診診療所 100点+120点(長期管理加算)

      その他の診療所 100点+100点(長期管理加算)

これまで初回の歯管は初診日の翌月末までに算定する必要があったが、今回の改定後は、診療開始日に関わらずいつでも算定可能となった。歯管初診月は初回歯管算定日ではなく診療開始日が基準となる。改定前に歯管を算定していなかった患者についても4月からは算定可能となる。

 

    機械的歯面清掃

原則は今まで通り2ヵ月に1回の算定。これまで特対算定患者および妊婦は毎月算定可能であったが、今回の改定で糖尿病患者が追加。ただし医科より文書等での情報提供が必要。

 

    CAD/CAM

上下第二大臼歯が全て残存し左右の咬合支持があれば、上顎第一大臼歯も対象となった。

これで、小臼歯、上記の条件の第二大臼歯、および金属アレルギー患者の大臼歯が対象となった。

 

    歯科麻酔薬

「手術」の所定点数に包括されていた麻酔の薬剤料の算定が別途請求可能となった。

 

    有床義歯管理料 歯リハ

これまで「総義歯あるいは臼歯部咬合の無い9歯以上PD」が困難な場合とされていたが、改定後は「総義歯あるいは9歯以上PD」となり、臼歯部の咬合関係の有無は関係なくなった。

 

    象牙質レジンコーティング

PZ時、ハイブリッドコート使用で1歯につき46点が算定可能になった。(KPは不可)

 

    歯周病重症化予防治療

これまでのSPTはポケット4㎜以上、SRPを行った患者が算定条件であったが、この要件に満たない患者に対して歯周病重症化予防治療が新設された。

算定要件はSC後の検査(2回目)以降でポケット4㎜以下、部分的な歯肉の炎症またはプロービング時の出血が認められる場合。

SPT同様、前回実施の初日から起算して2ヵ月を経過した日以降に次回の算定が出来る。

 

1歯以上10歯未満 150点

10歯以上20歯未満 200点

20歯以上 300点

 

歯周病重症化予防治療→SPT OK

SPT→歯周病重症化予防治療 OK

 

症状に合わせて移行可能とのこと。

 

    既製金属冠歯冠形成(乳歯冠・パーマクラウン)

乳歯金属冠歯冠形成の区分がなくなり、既製冠歯冠形成が新設され包括された形となる。(点数変更なし)

 

    術口衛

周管(Ⅲ)を算定した患者に対しこれまで月1回から月2回算定可能に変更。



※この記事には不確かな情報が含まれている可能性がございます。

 ご了承のうえ、参考にしてください。